Sebastien Gaudard氏のサロン・ド・テ
日曜の今日、お店が多く閉店している中開店しているお菓子屋さん兼サロン・ド・テに行ってきました。
パティシエのSebastien Gaudard氏は、その昔26歳の若さでピエールエルメ氏の後任としてFauchonのシェフパティシエになったという実力派。
白を基調とした彼のお店には古典菓子が中心に並びます。
お菓子を取り分けてくれているのは当のGaudard氏。こちらの写真は後日再度訪れた際のもの。
ラデュレやマリアージュフレールなどの超有名店のサロンはあまりに名が知られているせいでいつでも観光客で超満員。ラデュレのサロンに最後に座ったのはもうかれこれ15年ほど前になるでしょうか。
ここの2階のサロンは比較的落ち着いてゆっくりとお茶が飲めます。
オーダーしたモンブランの栗のクリームは濃厚な栗の香り、甘さはさほど強くなく食べやすいのですが、クレームシャンティーがやたら緩かったのとカップ部分に焼きメレンゲがもっと入っていたら良かったかな?というのが私の独り言。
帰り際に他に3点を購入しました。
奥から紅茶のタルトレット、グリオットピスターシュ、フォレノワール。
どれも奇をてらわず伝統に則って忠実に作られたという印象。例えばフォレノワールを挙げると最近はキルシュのクリーム部分をムースにしてコンテンポラリーに仕上げたものが多い中、こちらのものはまさにトラディショナルな作りで、それに逆に感動。
紅茶のタルトレットはパートシュクレの焼き具合、クリームの上品で優しいアールグレーの香りと甘さ加減、そしてそのとろけるような柔らかさ、シンプルな構成であるためなおさらパーツの完成度とバランスが顕著に現れた一品でした。そしてグリオットピスターシュの方も昔からあるお菓子といった印象のクラシックなお味。
花の都と呼ばれるだけあり観光客も多いパリ。ここ数年お菓子屋さんがやたらに増えて、お菓子の質よりマーケティングにばかり重きを置いているような印象のビジネスも多く、有名店でがっかりという経験もよくある中、ここはホッとできるお菓子屋さんの一つです。。。