Opéra pistache 新緑色のガトーオペラ
皆様こんにちは。
気まぐれなお天気続きのバンクーバーです。
昨日は夕方入道雲がもくもくと出てきてーーー
まるで常夏の島の空景色みたい、などと思っていたら、あれっ!虹のまっすぐなのが低空に現れていました。いや〜低空直線的なのは初めて見た
そして、向こうを見れば山々には夕日が反射していてこちらもとても綺麗。
今日も雨かと思えば雨雲の切れ間から青空が覗いたり。なんだか忙しいお天気になっています。
お天気も慌ただしいけど私も慌ただしい!今朝は息子を日本語学校に送って帰宅後、お菓子の仕上げ。製作依頼を頂いておりました。
常温でしばらく置いておくことが可能、かつ切り分けずに皆に分けられるもので、貴婦人のお茶会のお菓子のようなイメージで、、、とのご依頼。製作アイテムを決めるにあたってヨーロッパのノーブルな貴婦人たちが頭に浮かんできました〜 何だか夢のあるご依頼
そこで今回製作させて頂いたのは、パリオペラ座に通う上流階級のご婦人たちの間で人気を博したというフランスを代表するお菓子の一つであるガトーオペラをアレンジして、
ピスタチオが主役のオペラですーーー
ガトーオペラといえばビスキュイジョコンドと呼ばれるアーモンドパウダーを主体とした生地に、カフェ味のアンビバージュを打ち、ショコラガナッシュとクレーム・オ・ブール・カフェ、つまりカフェ味のバタークリームを層にして重ねた菓子で、こちら過去に私が製作したものですがーーー
このお菓子を春色にアレンジし、今回ピスタチオを使って新緑のようなグリーンに仕上げました。
クレームと共に層にした、甘酸っぱい自家製のコンフィチュール・フランボワーズと、上部にデコレーションした赤い果実たちは色だけでなく味のアクセントとして一役買っています。アンビバージュにも爽やかな洋酒を使いました。
アーモンドパウダーとピスタチオパウダー主体のジョコンド生地とピスタチオのクレーム・オ・ブールを層にした伝統菓子的構成ではありながらも、そこにフルーティな新鮮さが加わり、あのカフェショコラのオペラとはまた違う軽やかな美味しさで、我ながらこちらもなかなかmagnifique!
お集まりの貴婦人の皆様に喜んでいただけますように。。。 今回ご依頼主様が主催なさったというお茶会、一体どんなに素敵なお茶会だった事でしょう。
パリで購入してきたちょっと特別な紅茶をこのお菓子と是非お茶会でペアリングして頂きたくて差し上げたのですが、このペアリングのご感想を聞くのも楽しみにしています〜
このお茶は製菓レッスンの試食時にお菓子と合わせて皆様に飲んで頂く予定♪ どのお菓子と組み合わせようかな
ところでこちらのお菓子、優雅な貴婦人たちとは遠くかけ離れた存在ではあるイタリアンなオットの大好物でもあります。彼のマンマの出身地シチリアは上等なピスタチオの名の知られた産地であり、やはりシチリアンマンマのその息子もピスタチオのお菓子には目がありません。。。
さて、今日はお菓子の仕上げが終わると息子のピアノ試験のため慌てて外出。
最近私がしばらく留守だったこともあって息子の試験対策の追い込みが果たして万全であったのかよく把握しておらず??でしたが、試験を終えて笑顔で会場から出てきた息子:『簡単だった〜!』ーーーって、本当かしら。結果待つのみ。